桃山堂ブログ

豊臣秀吉の<謎>、火山と古事記の探究、電子書籍への挑戦。

古墳/土師氏

羽犬伝説の筑後地方(福岡県南部)で、火山が激しく活動していたころ

私が個人営業している桃山堂という零細出版社は、このブログでメインテーマとしている秀吉伝説のほか、『火山と日本の神話──亡命ロシア人ワノフスキーの古事記論』という火山神話の本も出しています。 どうして、秀吉と火山なのだ、あまりにも支離滅裂ではな…

あまりにも個人的な関心、というか地縁からスタートした電子書籍シリーズ「秀吉伝説集成」

桃山堂の電子書籍シリーズ「秀吉伝説集成」は、編集者であり著者陣のひとりでもある蒲池明弘のあまりにも個人的な関心事からスタートしています。紙の本では難しいニッチなこだわりを作品化できるところが、電子書籍のメリット。 とはいえ、当然の結論ながら…

秀吉と羽犬伝説と前方後円墳

福岡県筑後市の羽犬塚という地名の発祥をめぐって、豊臣秀吉と「羽犬」すなわち翼のある犬の伝説が語られています。こじつけめいた話をいろいろ書いてしまいましたが、私が秀吉と羽犬の伝説が気になって仕方がない最大の原因は、羽犬伝説の地、筑後エリアに…

大坂城の石垣技術は、七世紀の古代山城でほぼ完成していた

岡山県総社市にある古代山城「鬼ノ城」。規模壮大な石垣が残存し、かつては桃太郎伝説の鬼の城とも信じられていた。 七世紀、九州北部と瀬戸内地方に、巨大な山岳城塞が次々と出現しています。安土城、大坂城によってはじまる近世城郭の石垣技術の原型は、そ…

大坂城の石垣は、古墳の石室の<面的>移動だったのか

福岡県飯塚市のカクメ石古墳内部の石室。石の美しさも考えられているようだ。 豊臣時代の大坂城には、近郊の古墳群から運んできた古墳石室の石が大量につかわれていたことが、秀吉発給の文書によって知られています。なぜ、秀吉は古墳から石を集めるよう指示…

菅原道真は<古墳の神>でもあること

学問の神さま、受験の神さまである菅原道真は<古墳の神さま>でもある──。豊臣秀吉による創建伝承をもつ瓢箪山稲荷神社(東大阪市)は、考えてみればあたりまえのこの真実をわかりやすく提示しています。 古墳稲荷で祀られる菅原道真 瓢箪山稲荷神社は、瓢…

豊臣秀吉の「石集め文書」は古墳神社の創建伝承と重なること

大坂城を築城するとき、古墳群から石を運んでくるよう指示した豊臣秀吉の古文書が存在します。前回、紹介した古墳と一体の稲荷社・瓢箪山稲荷神社(東大阪市)が秀吉によって創始された天正十一年は、石運びの時期と一致しています。 これも大坂城の石垣につ…

東大阪市の「瓢箪山稲荷神社」は古墳であり、豊臣秀吉の創始伝承

東大阪市にある「瓢箪山古墳」には、豊臣秀吉による創始伝承をもつ稲荷神社が祀られています。この地域は山畑古墳群と呼ばれる古墳の一大集積地。大坂城築城のとき、秀吉がこのあたりの古墳から、石垣用の石を運び出させたことを示す古文書がのこっています…

土より出でて、土へ帰る ── 母の死を悼む豊臣秀吉の挽歌

左から五行目から、秀吉の挽歌二首。『大かうさまくんきのうち』 太田牛一の自筆本(汲古書院) 「なき人の かたみのかみを てにふれて つつむにあまる なみだかなしも」 「たかの山 かたみのかみを をくりぬる つちよりいでて つちにかへれと」 母親の危篤…

キツネが大好きな油揚げの正体は「土器」なのか?

photo AC提供 フリー素材 キツネは赤いが、「お土器」も赤い ウィキペディアで今、知ったばかりのことを書くのも何なのですが、日本に棲息するキツネの正式名称を「アカギツネ」というそうです。 その名のとおり、毛皮は赤みを帯びた褐色を基調とする。 日本…

豊臣秀吉と伏見稲荷をつなぐ<土>の文化、<土>への信仰

年明け早々の神事で、稲荷山の神に土器が奉られる <土の神>としての伏見稲荷 伏見稲荷大社で毎年一月五日に開かれる大山祭は、「お土器の行事」ともいい、同社で最も重要な祭祀のひとつである──ということを知り、京都に向かったのは二〇〇九年のことでし…

橋場(江戸)、御器所(名古屋)、伏見(京都)をむすぶ土人形と豊臣秀吉

江戸時代からつづく伏見人形の老舗、丹嘉 土人形発祥地としての伏見 京都の伏見で誕生した伏見人形は、江戸時代以降、全国的な人気商品となった「土人形」の元祖的な存在です。 型取りした素焼きの人形に絵の具で色づけしただけの素朴な土人形ですが、このタ…

東北地方には豊臣秀吉とは無縁の羽柴一族がいて、土師氏の子孫という事実

柴橋楯跡 ウィキペディアより転載 大江姓すなわち土師系の武将羽柴勘十郎 秀吉が名乗っていた「羽柴」という名字の由来については、織田信長の重臣であった丹羽長秀と柴田勝家にあやかるために、丹羽の「羽」、柴田の「柴」の字をとって、羽柴と称したという…

熱田神宮の豊臣秀吉ゆかりの稲荷社は円形古墳だという謎

稲荷・古墳・秀吉 熱田神宮(名古屋市熱田区)から、 北に一キロほど離れた飛び地ですが、摂社の高座結御子(たかくらむすびみこ)神社が鎮座しています。 二〇一二年五月、僕がこの神社に向かったのは、境内に秀吉ゆかりの稲荷社があると聞いたからでした。…

豊臣秀吉の母親のふるさとには、東海地方で最大級の円形古墳がある

八幡山古墳のそばに掲示されている航空写真。周囲のビル、自動車から古墳の大きさがわかる。 古墳エリアとしての御器所 豊臣秀吉の母親の出生地とされる御器所(ごきそ)(名古屋市昭和区)に隣接して、鶴舞公園という大きな都市公園が広がっています。 花や…

豊臣秀吉の母親のふるさと御器所も「やきもの産地」だった

名古屋市の地下鉄御器所駅前には、「土」のモニュメントがそびえている。 「土」の記憶 デジカメの記録によると、僕はこの写真を二〇〇九年八月六日に撮影しています。 撮影場所は、名古屋市昭和区の地下鉄御器所(ごきそ)駅まえの交差点。 秀吉の母親の出…

江戸のやきもの産地は浅草の橋場(ハシバ)、秀吉の名字は羽柴(ハシバ)?

歌川広重『名所江戸百景』より「隅田川橋場の渡し かわら窯」。前景が浅草・橋場町と呼ばれた一帯で、今戸焼の窯から煙が上がっている。(今戸焼 - Wikipedia より引用) 浅草の橋場は、江戸では最大のやきもの産地だった 江戸(東京)で最大のやきもの産地…