桃山堂ブログ

歴史、地質と地理、伝承と神話

腕ききのネット書評家のつどうサイト「本が好き!」、献本の進呈者を募集中

ネット書評家のつどうサイト「本が好き!」から、文春新書『火山で読み解く古事記の謎』(桃山堂・蒲池明弘)の献本(無料進呈)のお知らせです。

ただし、本を読んで、ネット上に書評を書いていただく方が対象です。

批判、酷評も大歓迎!

 

というわけで、本日は、ネット書評家サイト「本が好き!」について書いてみます。

 

www.honzuki.jp

 

ネット書評家サイトの仕組み

 

私は個人営業の小さな出版社で本をつくっているのですが、その楽しみのひとつは、読んでくれた人からの感想を聞くことです。

でも、意外とそれは難しいことで、知り合いに進呈しても、「おもしろかったよ」で終わりです。

ほんとうに読んでくれたかどうかも、疑問です。

 

桃山堂で出している本はかなりマニアックといいますか、誰が読んでも楽しめるという内容ではなく、実用的な効能はゼロですから、それはしかたないとあきらめています。

 

書評家サイト「本が好き!」の仕組みは、出版社あるいは著者が、無料進呈する本を送ると、サイトの運営会社が、ネット書評家に紹介してくれ、レビュー執筆してくれる読者とのマッチングをはかってくれることです。

 

出版社あるいは著者の負担はゼロではないのですが、送料プラスαくらいの料金で、ネット書評家を紹介してくれる貴重なサービスです。

 

零細出版社の運営者としての私は、「本が好き!」を利用させてもらっています。

五段階評価で、「2」がつき、めげることもありますが、その書評を読むと、「確かにそうだ…」とおもうことが多く、非常に参考になります。

 

知り合いに献本しても、批判的なことを言ってくれる人はなかなかいないので、批判・酷評は得がたいデータです。

もちろん、「5」がついて、ほめていただければ、とても励みになります。

自分では気がつかなかったところに、面白さを発見していただくこともなり、こちらも貴重なアドバイスにさせていただいています。

 

もちろん、その書評がネット上に掲載されるので、広告的な意味のあるのですが、「酷評」が載るリスクも当然、あるわけです。

 

本を読むことが好きな人にとっては、無料で本を入手できるというメリットがあるので、うまい具合に、ギブアンドテイクの関係が成り立っているとおもいます。

 

ただし、「本が好き!」から、無料の献本をうけとるネット書評家になるには、ネットの上で書評を、ある程度、書いているという〝実績〟が条件になっているそうです。

 

質の高いレビューは、硬派の書評紙として知られる「図書新聞」の書評として掲載されることもあるので、もはやセミプロというレベルのネット書評家もいるということになります。

 

著者として献本してみました

今回、私が著者となって、文藝春秋社から『火山で読み解く古事記の謎』という本を出版したので、著者としての立場で「本が好き!」に献本しました。

 

「本が好き!」のサイトには以下の内容で、書面インタビューが掲載され、レビュー執筆の希望者を募集中です。

希望者が多い場合は、抽選となります。

 

<著者に聴きました!>

【出版はどのように決まったのでしょうか?】
昨年二月、私(蒲池明弘)が個人営業している桃山堂から、『火山と日本の神話──亡命ロシア人ワノフスキーの古事記論』という本を出版しました。

その本を読んでくれた文藝春秋社の編集者から、「テーマを深めて、よりわかりやすいかたちの本を書けないか」というお誘いをうけ、私が筆者になって文春新書の一冊として出すことになりました。


【本書の見どころを教えてください】
日本神話の誕生の謎を考えるルポルタージュ的な古事記論です。
なぜ、古事記神話の主たる舞台は九州南部なのかという疑問を起点として、アマテラスの岩戸隠れ、ヤマトタケルの遠征など有名な場面の数々が、九州の火山に結びつく可能性を検討しています。

火山の視点で古事記を読み解くことによって、アマテラスが神々の世界の最高位に君臨する謎が解明された──かどうかわかりませんが、従来とはまったく異なるアマテラス像を提唱しています。

古事記と火山をめぐる本のガイド、旅のガイドとしても役に立つようにまとめています。


【どのような方におすすめ?】
古事記や日本の神話、古代の歴史が好きな人。
「ぶらタモリ」的な地質学めいたお話が好きな人。


【本が好き!レビュアーにひと言!】
私は以前、新聞社で記者をやっていたので、元新聞記者の編集者が、火山の現場をうろうろして、古事記の謎について考えたという感じの内容です。

古事記も地質学も素人ですが、「ぶらタモリ」の乗りで、古事記の謎に挑戦しています。
古事記を読んだことのない人でも、楽しめるように工夫して書いたつもりです。

この本をきっかけとして、「古事記」の全編を読みたい! という気持ちになっていただければ、とてもありがたいです。

 

 

「本が好き!」のホームページ はこちらです。

www.honzuki.jp

 

「本が好き!」が運営するデータベース。

まだ、発売されていない本の情報を、検索で知ることができます。

 

 

comingbook.honzuki.jp

これを駆使すれば、書店員並みの本の情報を得ることができます。

というか、並みの書店員以上の新刊情報を知ることができます。

 

書店員にとっては、おそろしい時代になっていることを痛感します。