桃山堂ブログ

歴史、地質と地理、伝承と神話

三重県の県紙「伊勢新聞」に紹介していただきました。

 伊勢新聞の8月5日付文化面で、拙著『邪馬台国は「朱の王国」だった』(文春新書)を紹介していただきました。

 

三重県かんれんの新刊書をとりあげる「三重の本 書評」というコーナーで、五段組の大きな扱いです。

 

 

 

f:id:kmom:20180823222615j:plain

 

三重県の伊勢地方は、奈良県宇陀市桜井市エリアと並ぶ朱・水銀の巨大産地で、『邪馬台国は「朱の王国」だった』の主要舞台のひとつです。伊勢神宮の歴史も、朱の視点からクローズアップしています。

 

日本地質学会が公表している「県の石」で、三重県の石は辰砂、すなわち朱の鉱石です。

 

朱の歴史において大きな役割を演じた三重県の新聞で、こうして取り上げていただけるのはありがたいかぎりです。

 

書評記事には、地元の新聞らしく、

三重、奈良両県にまたがる室生火山群や、水銀産地だった多気町丹生に痕跡をとどめる。

 

と地域にふれた解説もなされています。