桃山堂ブログ

歴史、地質と地理、伝承と神話

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

野馬土手──千葉県の各地に残る幕府直営牧場の遺構

拙著『「馬」が動かした日本史』(文春新書)掲載のこの地図は、幕府直営牧場の領域を示したものです。江戸時代半ばの地図をもとに、千葉県が復元したものですが、下総国(千葉県北部)の五分の一くらいを放牧地が占めている印象で、にわかに信じられないよ…

寒立馬──下北半島で自然放牧される馬たち

2020年1月20日刊行の文春新書『「馬」が動かした日本史』にかかわる写真を中心に関連する記事を書いています。今回は下北半島の話題です。 下北半島の北東部突端にある尻屋崎(青森県下北郡東通村)に、自然放牧されている野飼いの馬が三十頭ほどいます。「…

古墳時代の「河内の馬飼い」の記憶をとどめる大阪府四條畷市

2020年1月20日刊行の文春新書『「馬」が動かした日本史』にかかわる写真を中心に、関連する話題を書いています。第2回は、大阪府の河内地方にあった古墳時代の馬産地についてです。 古墳時代の河内地方には、ヤマト王権の牧があったといわれています。その中…

御崎馬──宮崎県串間市に生息する半野生の馬

2019年1月20日刊行の文春新書『「馬」が動かした日本史』にかかわる写真を中心に、関連情報を紹介します。第1回は、宮崎県串間市にいる日本固有の馬である御崎馬(みさきうま)です。 宮崎県でも最も南にある串間市。さらにその南端の都井(とい)岬に、百二十…