桃山堂ブログ

歴史、地質と地理、伝承と神話

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これは便利! アマゾンキンドルで電子書籍の「コピペ引用」

紙の本と電子書籍を比較したとき、メリット/デメリットはいろいろありますが、電子書籍で「これは便利」とおもうことのひとつが、文章をコピペ的に引用できることです。 私の百倍くらい本を読んでいる友人のN君とM君はいまだに電子書籍を拒否しているので…

電子書籍の長さについて ── 文藝春秋社・電子書籍編集部、『アメリカの壁』の事例

文春新書『火山で読み解く古事記の謎』の刊行と同時に、電子版も発売されたということは先日、申し上げたとおりですが、文藝春秋社・電子書籍編集部の方々とはメールのやりとりがあっただけでした。 先日、打ち合わせを兼ねて、電子書籍編集部の吉永龍太部長…

キリシタン大名、大村氏の城に行ったこと。大村寿司のこと。

玖島城(長崎県大村市玖島)といっても、その知名度は乏しいかもしれませんが、キリシタン大名として教科書にも出ている大村氏の居城です。 城跡は大村公園、大村神社となっており、石垣が残っているだけです。 週末、実家のある長崎市に帰っていたので、花…

出雲神話のふるさと島根・鳥取県の新聞に『火山で読み解く古事記の謎』の紹介記事

島根県、鳥取県の地方新聞・山陰中央新報の三月二十三日付け文化面で、桃山堂・蒲池明弘が執筆した文春新書『火山で読み解く古事記の謎』を紹介していただきました。 古事記神話の主要舞台である出雲エリアの新聞社にとりあげていただけるとは、とても光栄で…

『火山で読み解く古事記の謎』、販売動向は「健闘中」!?

わが家の近くにある書店に、『火山で読み解く古事記の謎』が並んだのは、三月十七日(金曜日)でした。 定点観測による報告の第一回です。 定点観測による報告 チェーンの書店ですが、住宅街の店舗ですから、たいした広さではありません。 コンビニ、二店分…

腕ききのネット書評家のつどうサイト「本が好き!」、献本の進呈者を募集中

ネット書評家のつどうサイト「本が好き!」から、文春新書『火山で読み解く古事記の謎』(桃山堂・蒲池明弘)の献本(無料進呈)のお知らせです。 ただし、本を読んで、ネット上に書評を書いていただく方が対象です。 批判、酷評も大歓迎! というわけで、本…

朝日新聞の読書面に『火山で読み解く古事記の謎』の紹介記事、掲載。

本日三月十九日付け朝日新聞朝刊の読書面に、桃山堂・蒲池明弘の『火山で読み解く古事記の謎』の紹介記事が掲載されました。 「天孫降臨」の場とされる九州南部や、「国譲り」の舞台・出雲は、有数の火山地帯。古事記の神話は、縄文時代の火山巨大噴火の記憶…

高千穂──アマテラスと火山を結びつける夜神楽の町

そもそも私の脳内で、アマテラスと火山が結びついたきっかけは、今から十年くらいまえ、有名な夜神楽を見るため、宮崎県高千穂町に行ったことでした。高千穂町は、阿蘇によって形成された火山的な風景によって特徴づけられているからです。 どこかの国の政治…

『火山で読み解く古事記の謎』本日、発売開始。なんと、電子版も同時発売!

桃山堂・蒲池明弘の著書『火山で読み解く古事記の謎』が、文藝春秋社の新書として刊行されるということは先に紹介しましたが、アマゾンなどネット書店では本日、販売開始となりました。まだ、見ていませんが、主な書店では本日から並ぶという話です。 電子書…

アマテラス・火山・原子力

東日本大震災の直後に書いた古いメモを見ていたら、「アマテラス・火山・原子力」という文字列がありました。ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』みたいです。というかパクリ。 実現することのなかったボツ企画ではありますが、桃山堂から刊行した『…

6年まえの3月11日、国立国会図書館の机の下でいろいろ考えたこと

二〇一一年三月十一日午後二時四十六分、あの地震が起きたとき、私は東京・永田町にある国立国会図書館で、ちまちまとした調べものをしていました。文春新書『火山で読み解く古事記の謎』を書くことになったそもそもの発端は、あの地震にあるのですから、き…

個人が本屋さんになることのできる時代は、もうそこまで来ている

電子書籍にかかわるニュースは、できるだけウォッチするようにしていますが、「じぶん書店」のニュースは最近で、いちばん想像力を刺激されました。 スマホ一台あれば、誰でも、書店主になれるというサービスを、講談社とメディアドゥがはじめるそうです。以…

ロシアの革命家にして、早稲田大学の教師──A・ワノフスキー

アレクサンドル・ワノフスキー(一八七四~一九六七)というロシア人が、戦前から戦中期まで、早稲田大学でロシア語やロシア文学を教えていました。私が文春新書『火山で読み解く古事記の謎』を書くことになったそもそもの原因は、ワノフスキーにあるのです…

突然ですが、文藝春秋社から本を出すことになりました。

個人出版社・桃山堂を運営する蒲池明弘はこのたび、文藝春秋社から本を出すことになりました。『火山で読み解く古事記の謎』というタイトルで、文春新書の一冊として、三月十七日に刊行されます。 このブログは、電子書籍の話題を中心に桃山堂の取り組みを紹…

羽犬伝説の筑後地方(福岡県南部)で、火山が激しく活動していたころ

私が個人営業している桃山堂という零細出版社は、このブログでメインテーマとしている秀吉伝説のほか、『火山と日本の神話──亡命ロシア人ワノフスキーの古事記論』という火山神話の本も出しています。 どうして、秀吉と火山なのだ、あまりにも支離滅裂ではな…

あまりにも個人的な関心、というか地縁からスタートした電子書籍シリーズ「秀吉伝説集成」

桃山堂の電子書籍シリーズ「秀吉伝説集成」は、編集者であり著者陣のひとりでもある蒲池明弘のあまりにも個人的な関心事からスタートしています。紙の本では難しいニッチなこだわりを作品化できるところが、電子書籍のメリット。 とはいえ、当然の結論ながら…

秀吉と羽犬伝説と前方後円墳

福岡県筑後市の羽犬塚という地名の発祥をめぐって、豊臣秀吉と「羽犬」すなわち翼のある犬の伝説が語られています。こじつけめいた話をいろいろ書いてしまいましたが、私が秀吉と羽犬の伝説が気になって仕方がない最大の原因は、羽犬伝説の地、筑後エリアに…

羽犬伝説──「金属を探す犬」という民俗学的知見から考えると

福岡県筑後市の羽犬塚という地名の発祥をめぐって、豊臣秀吉と「羽犬」すなわち翼のある犬の伝説が語られています。そもそも、どうして犬なのだという疑問を解き明かす手がかりを、「金属を探す犬」という民俗学のキーワードに求めてみます。 (以下の記事は…