2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『古代氏族系譜集成』という本をご存知でしょうか。 国立国会図書館の開架式の部屋のひとつ人文総合情報室には、系図・系譜にかかわる文献を並べているコーナーがあり、太田亮『姓氏家系大辞典』などの基本文献とともに、宝賀寿男氏による『古代氏族系譜集成…
評判を聞きつけ、遅ればせながら、ドキュメンタリー映画『縄文にハマる人々』を見てきました。まったく私の個人的な観察にすぎないのですが、来ている人たちの大半は、アート系男女、スピリチュアル系女性、ディープな映画マニアであるように見えました。と…
拙著『邪馬台国は「朱の王国」だった』(文春新書)が、「古代国家の実像探る思考実験」というタイトルで、本日9月8日付け朝日新聞の書評欄で紹介されました。 www.asahi.com 「朱の交易が邪馬台国を盟主とする連合国家の最大のミッションであった」という記…
邪馬台国ブックリスト④ 今回、紹介するのは、2002年に出版された『邪馬台国の原像』です。今や絶滅危惧種ともいえる邪馬台国を論じる東大出身の歴史学者。平野邦雄氏はもしかすると、その最後のひとりだったかもしれない研究者です。 邪馬台国の原像 作者: …
朱・辰砂・水銀ブックリスト③ 朱(辰砂)の鉱山の開発が、邪馬台国の建国につながった──というユニークな論点の本が、一九六九年に刊行されています。それが今回、紹介する『日本における朱の経済的価値とその変遷』です。 鉱山史という視点から書かれた本で…